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夜は真っ暗な部屋だ

眠れない夜が増えた。
というか眠らない夜が増えた、といった方が正しいだろう。
私は朝まで眠らずに何をしているんだろうか。

遊び歩く夜。
一人歩いて帰路に就く夜。
夜の街はネオンがギラギラして見えたり、足元も見えないほど真っ暗に見えたりして怖い。
まるで人の目のようで怖い。
なのに近付きたい。触れたい。

夜は真っ暗な部屋だ。
部屋の中に二人きりでフワフワとなれば、そこには性しかない。
理性などいらない、ただ求めるままに。
離人しているように浮遊していなければ、少しも素直になれない、可愛くない女。
今の私にはそれしか縋るものがない。
それしか自分を表せるものがないのだ。
部屋の中にいる時は、孤独しかない。
誰かの腕の中に居たとしても、誰かを想っていても、結局独りだ。
だからこそ触れたくなるし、触れてほしくなる。
そうやってぐるぐる考えて、想いを馳せる。
この部屋は、私にとってそういう空間だ。

でもいつか、この部屋に一人じゃない日が来ることを待ち侘びてるのだ。
ただ静かに願っているのだ。