深夜モラトリアム

メンヘラの生き恥ひとりごとポエム

瘡蓋と化けの皮は剥がすべからず

SNSでは大食いぶって、付き合いが良いイメージも崩したくないから食事の誘いは断らない。
家族にだって心身共に健康アピールもしたいから、ちゃんと一緒に食事する。
でも、その裏では誰にも見られない時間に近所の公園を走って、散歩して、カロリー消費して、浮腫防止の着圧ソックスも忘れず履く。
食べない姿も吐いてる姿も、弱い瞬間なんて見せたくない。

可愛いなんて若いうちは飽きるほど言われる。
こっちはたったその一言の為に努力してるのよ、舐めないで。
暇さえあれば美容のこと、将来のこと考えてる。
可愛いだなんてそんなことないと謙遜しても、私が垢抜けるまでどれだけの時間とお金を費やしたと思う?心の底では当然の結果と思ってる。
まだまだ足りないんだよ。
綺麗ですねって言われたくて、ただその承認欲求の為の努力。
そこにお金も発生したらもっと報われるの。

どんなに頑張ったって他人の心は手に入らないの。
身体を試すのは簡単。
思うがままにできるよう手に入れるのが難しい。
どれだけお金と時間を遣っても返ってこない努力だって、誰よりもわかるはずだもの。
何故なら自分も返してこなかったから。
これはそのツケなのかもしれない。

別に愛されたいわけじゃない。
どうしても、今は自分のものになってる、その一瞬の快楽が欲しい。ただそれだけなの。
欲張りだって知ってるわ。
自分の人生くらい、自分の中で消化する気持ちくらい、欲張りでいさせてほしいの。ただそれだけよ。

可愛いって言ってくれるのは腕の中にいる時だけ?
その一瞬にどれほどの承認欲求が満たされて、また欲しくなって、その先を欲しがるかわかる?

どれだけお金を遣ったホストもバーテンダーもキャバ嬢も、友人にも恋人にもなれない。どこまでいってもお金は絡むの。
薄ら笑いの同業者。
私が誰よりも知ってるはず。
どれだけプレゼントをあげても、友人でいられるのはほんの一握りの相手の心次第。
お酒とお金がなくなれば、友人の基準って一体何だろう。人ってどうやって繋がってたんだっけ。

私に何も失くなってもそばにいてくれる?

努力した容姿も、働いた結果のお金も、誰かに割く時間も、それこそ流行りの歌みたいにお金も力も地位も名誉も、何もなくても。

それでも生きてる価値はあるのかな。

それを探す為に、そうならない為にも、何かしらを手に入れる為に、今日も生きてる。
今日も前向きなふりして、仕事に行って、飲みに行って、誰かに笑って、都合良く応えるの。



好きとか、可愛いとか、偉いとかもういいの。
そんなのもう聞き飽きたわ。

生きてるだけで良いんだって、そう言って。